広島フロントエンド勉強会 〜デザイン部〜 Vol.13 印刷お悩み相談会レポート
初めてオンラインで開催したヒロフロデザイン部、皆さんの知見が集まって、印刷の悩みを解決したり、印刷の魅力を再発見したり、おかげさまで楽しいイベントになりました〜!
スペシャルゲストをお招き
私のように普段webメインのデザイナーが印刷物をやるにあたって、どんなことに注意したらいいか、印刷の経験豊富な方に教えてもらおう!ということで、広島でデザイナーとして活躍されている倉田美幸さんをゲストにお迎えしました。
他にも、参加者のなかにDTP熟練者さんが実は何人も!チャット欄でたくさんアドバイスをいただきました。
データ作成の知識いろいろ
- PDF入稿の便利さと、使う時の注意点
- eps形式を今でも使うケース
- 文字の最小サイズと標準サイズ
- カラープロファイルは最終データには埋め込まない
参加者の森さんに、入稿時の注意点を書いたブログをご紹介いただきました!https://note.com/daisuke_mori/n/ne572b49c3c94
ミスはつきもの、何重にも予防!
- 文字にグラデーションは、アウトライン化するまで見た目でわからないので事故りがち
- 意図しないオーバープリントは敵
- 試し刷り(色校正)しないのは危険
- 万が一ミスがあった場合に備えてお客さんと契約を交わすのも大切
- 校正紙にお客さんのサイン欄を設ける
ミスの話は盛り上がるというか鬼気迫るというか。 みなさんのミス話が重くてとってもお腹が痛かったですw
倉田さんは印刷のお仕事をたくさん重ねて来られただけに、ミスもそれだけ乗り越えてきたとのこと。「刷り直し費用で自腹を切ったこともある」というお言葉はズシンときました。
インデザインっておいしいの?
- ノンブルが便利
- PDFを一括で書き出せる
- 自動組版ができる
- イラレで複数アートボードにするより軽い
- スクリプトの自由度が高い
私も含め、Illustratorしか使わないという人も多かったですが、インデザインがページ物に便利なのは重々わかってるんですよね。
ただ、使い慣れたIllustratorでさえ入稿データ作成はガクブルしながらやってるので、新しいツールでまともに入稿できるか不安で挑戦できずにいます。
いっそ実案件じゃなくて、プライベートで使ってみようかな。同人誌でも作る?
紙選びは楽しい!
- 自然な風合いで上品な高級紙(ヴァンヌーボ・NTラシャなど)
- 光沢があって色がはっきりする光沢紙
- さらっとした質感のマットコート紙
各印刷会社で印刷見本を取り寄せることができるので、実際に見てみるのが一番ですね。
紙の厚みは厚いほど高級感がありますが、値段が高く、折ったり綴じたりの加工に制約も。「郵送費が高くつく」という観点もあるそうです。なるほど!
特殊印刷は楽しい!
- 二色刷りなど、レトロな印刷物に強いレトロ印刷
- 名刺は箔押しや角丸もおすすめ
倉田さんはいろいろ試しているそうで、とっても楽しそうに話していただきました。いいなあ。
イラレのスクリプトで便利に
スクリプトを使ってない方も結構いらっしゃって、意外でした。
テキストばらしなど私のおすすめスクリプトをごり押ししておきました。
ほかにもテキストを連結したり、文字揃えのときに文字位置が動かないようにしたり、二つのオブジェクトの配置を入れ替えたり、無料のスクリプトで大変助かっています。
Keyboard Maestroでショートカットをあてるとさらに便利になるのでおすすめです!
モリサワフォントはみんなの憧れ
DTPメインの会社では導入されているという方が多かったです。
やっぱいいよね(高いけど)
いろいろ使いたいフォントあるよね(個人では手が出せないけど)
という感じでした。
一方、英字ならGoogleフォントとAdobeフォントだけでも探しきれないほどあるし、日本語フォントもひらがなカタカナはフリーや低価格で素晴らしい書体がたくさんあるので、デザインするのに困らないね、という話も。
みなさま、楽しい時間をありがとうございました!
最後はなぜかプリントゴッコやモコリンペンについて盛り上がり、若年層をおいてけぼりにしてしまったかもしれません。ごめんなさい( ;∀;)
次回は9/5の13:00〜15:00、Photoshopレタッチを学ぼうの会をやります!
色や明るさを整えたり、写り込んだ物を消したり、美肌にしたり、ペンツールのコツなどをやりたいと思います。
ご都合の合う方、よろしくお願いしまーす。