
コミュニティの核(コア)はMAV JBUG広島#15 イベントレポート
JBUG広島#15 「ド。」~文書の運用について~ に行ってきた。
このコミュニティでは数年前にオンラインで登壇させてもらったり、オンラインイベントを視聴したりはしてたのだけど、リアルでは初参戦。
正直行く前はちょっと緊張。
アウェイな空気を警戒して、無駄にアルフォートファミリーパックを買ってみた。「バレンタイン(1日過ぎてる)だし、いざとなったらチョコ配り妖怪になって凌ごう」という無駄な決意。
でも、受付でナカミチさんが「つむさんがめちゃくちゃ緊張してます」と教えてくれた。
その瞬間、私の使命が決まった。
「つむちゃんを全力で応援せねばならぬ!」
つむちゃんが私を見つけて駆け寄ってきた。
「きてくれてよかったー!」とハグ。会場の隅でウサギのように震えていたつむちゃんに、少しの精神安定剤になれたなら、これだけでもう、来てよかったと思った。
応援うちわを作ってこなかったことはちょっと後悔した。
大人の真剣な遊び場、それがJBUG広島
このイベント、運営スタッフの「交流を促したい!」という意図がびっくりするくらいビシバシ伝わる。
まず、ネームカードに名前と一緒に好きなものを二つ書く仕掛けがあって、「ビール」とか「猫」とか「バイク」とか。
初対面でも話のきっかけが生まれる。これならなんとか会話の糸口を掴める。妖怪チョコ配りおばさんに化けなくてもいいのだ。ありがたや〜。(そして余ったアルフォートを自分で食べる妖怪がいま爆誕している)
自己紹介タイムもある。
しかも、参加者全員だ。普通のイベントではこんなことはなかなかない。
進行の井上さんは、「僕が楽しむためにやってる」とアニメパロディのオープニングムービーを作ってきた。
これが最高にいい。
「コミュニティ運営って、まず自分が楽しまなきゃ続かないよね」っていうメッセージが強く響く。
コミュニティの引力って、楽しんでる人が真ん中にいるからこそ生まれるものなんだなと実感。
つむちゃん、やりやがった!
つむちゃんのLTが始まる。
最初は緊張しているのが伝わった。
「つむちゃんの面白さや持ち味が抑えられちゃってもったいない」と思った。
でも、すぐに安定してきて、彼女の優しさが際立つようになった。
「ドキュメントを書く人に優しく、大切にしよう。」
つむちゃんのLTにこめられたそんなメッセージが、じんわりと染みる。
最後には井上さんとの掛け合いがバッチリ決まって、心の中で叫んだ。「つむちゃん、やりやがった!最高だぜ!」
そのほかのLTとセッションももちろん最高でして
渡辺さん:BacklogドキュメントはマークダウンでもWord感覚でも使えて部署間をつなぐしまなみ海道
データの一元管理はどこでも課題。
もう全人類の課題。(主語デカ)
あと個人的にマークダウン覚えたい気持ちになった。
kyokucho1989さん:手で書き足で汚すドキュメント
ドキュメントを形骸化させないために、現場に足を運び、極力短くして、目につくところに掲示する!
わかってるようでなかなかできない、ドブ板式ドキュメント術!
Ozakiさん:Backlog導入を阻む抵抗勢力のお話。
※フィクションです
あ〜、身に覚えがある!抵抗されたことも抵抗しちゃったこともあるかも!
Satoshi Kaneyasuさん:プログラムと設計書をセットでディレクトリ管理しているお話。
「つまりこのふたつはMAV(マブ)」って言われて、マブダチのマブ?なにかプログラミング用語とかけてるのかな?って思ったらガンダム用語かーい!
「バディ」みたいなもの?
ちさとさん:スター機能でチームビルディング Backlogは感情に作用するタスクツール
デスマとか炎上とか、キリキリしがちな開発現場だからこそ、スターがだいじ。
一見オマケみたいな機能なのに、コメントを一部ハイライトできたりサクサク連打できるらしい。
無駄にハイスペック。Backlogの愛を感じる。
内田さん:Backlogのドキュメント機能の技術選定など。できるまでの過程
わたしにはさっぱりわからん話。まあまあ宇宙猫の顔になってた。
でも趣味と仕事の境界がない感じとか、その探究心には感じるものがありまくり。
後半の機能紹介デモは「こんなことできるんかい!」が満載で、大興奮。
中野さん:エンジニアのためのドキュメント力基礎講座〜構造化思考から始めよう〜
「システム開発の7割はドキュメント(プログラミングは3割)」衝撃の告白。理系なんだか文系なんだか。
合意形成のためのドキュメント。
そりゃそうだ。結局人のためにかくのよね。
論点、あーそれ、論点ね。
わかっていてもできんPART2。
論点をちゃんと握って、ずっと離さない。そんな大人に私はなりたい。
ワークショップという名のドキュメント格闘戦
イベントの後半はワークショップ。短時間で無茶なお題に応えてアプリを企画するという、頭をフル回転させるゲーム。
これがまた、楽しい。
参加者みんなが制限時間の中で必死こいてる姿を見ると、結局みんなものづくりが好きなんだよなと思う。
このワークも「参加者に交流してほしい」という運営の仕掛けのひとつ。
考え抜かれたイベント設計に、心から「すごい!」と感動した。
なんなら1日かけてBacklogハッカソンとかやって、脳みそカラカラになるまで絞られたいと思うなど。
コミュニティの核になる二人 つまりMAV
二次会でナカミチさんが「井上さんとしゃべるためにコミュニティ運営やってる」と言っていた。これ、めちゃくちゃエモくない?
これがJBUG広島のコアなんだなって思った。ふたりの相性の良さ、楽しんでいる雰囲気、その引力にみんなが集まる。
つまり、MAVってコト、、、!?
私が「ひろクリギルド」を手伝っている理由も、つまるところ同じだ。つむちゃんをはじめ、大好きな運営メンバーや参加者さんに会いたいから。
大人って楽しいぞ!
イベントに行く前は、自分の仕事のモヤモヤや、若い人の将来、自分の子どもがどんな風に社会に出ていくのか、いろんな悩みがあった。でも、終わってみて思った。
大人になって仕事が大変でも、コツコツ改善していくの楽しいし、仕事を通して出会いがあるし、エモい瞬間があるし、大人には大人の青春!
大人って楽しいぞ!
JBUG広島、最高でした。